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芸術学部卒業生の若佐慎一さんが「広島信用金庫日本画奨励賞」を受賞(3月7日更新)
2023年度の「広島信用金庫日本画奨励賞」に、芸術学部卒業生の若佐慎一さんの作品「山神様」が選定され、3月6日に授与式が行われました。 「広島信用金庫日本画奨励賞」は、広島にゆかりのある若手日本画家の育成支援を目的に2012年に創設され、今回で第12回となります。
【授与式】
日時 :2024年3月6日(水)15:00-16:00
場所 : 広島信用金庫 本店
左:川上広島信用金庫理事長 右:若佐慎一さん
【作品名】「山神様」
2024年制作/890mm×550mm
【作 者】若佐 慎一(わかさ しんいち)
【技 法】檜板にアクリル絵の具、金箔
【作品解説】
私の作品の根本的なテーマは一言で言うと「畏怖」です。
全てのモノへの畏怖。 自然への畏怖 目に見えないモノへの畏怖。普段、人間は目の前の事に囚われて、表面的で刹那的な形でしか意識ができないことが多い。そういったことから、畏怖の念は我々人間が地球の一部でしかない事に意識を向けさせて、謙虚にならなければならないと思っています。
そして、その形の無いモノへの畏怖の在り方によって日本人的宗教観がつくられ、日本人の性格に大きな影響を与えていると考えています。この性格が、他の国々と比べてどのような特異性があるのか、そこに私は大きな興味があり、その特異性を作品に反映、表現しています。
山の神様シリーズは、日本の国土の7割が森林に覆われている事と、それに伴う自然災害などが頻繁に起こる環境に於いて、日本独自の無常観が産まれ、その事が今を生きる人達の性格にも引き続き影響を与えているという事を元に、それらの存在に畏怖する事をテーマに制作しました。こちらの作品は約10年前より制作している私にとっての代表作のシリーズ作品ですが、近年の生成aiの台頭により、人間自身の更なる拡張の可能性についてや、より人間らしい生き方とは?といったようなことを今一度考える時期だと思います。そういった事を考える上で、人間は環境の産物という意味に於いても、其々が生きる環境に今一度目を向けて向き合う必要があると思ってます。この作品にはそう言ったメッセージが込められています。?
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