広島市立大学芸術学部 入学者選抜参考作品2026
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一般選抜  デザイン工芸学科後期日程デザイン工芸学科 一般選抜(後期日程)19問題 条件に従ってモチーフを自由に構成し、画用ボードに色彩表現しなさい。問題 「成長」をテーマにモチーフから着想を得た形体を、配付された材料を使用して立体表現しなさい。 感 覚考査/色彩  7 時間 (昼食時間(1 時間)も制作可能)感 覚考査/形体  7 時間 (昼食時間(1時間)も制作可能)感覚考査(色彩)では、観察に基づく質感表現、モチーフの組み合わせによって生まれる空間表現や平面的構図、また、それらをまとめあげる色彩感覚を評価します。雨花石(白)、雨花石(赤)、月見石 [ 各2粒 ]A2サイズ画用ボード[1枚 ]、ケント紙(台紙用)[1枚 ]、A4サイズ草案用紙 [3枚 ]、雑巾(制作用、手拭き用、石置用)[ 計3枚 ]、プラバケツ(筆洗用)[1個 ]、石を濡らすためのプラスチックパック[1個 ]、コンパス[1個 ] ①画用ボードは横位置とする。 ②モチーフとして使用する石の種類と数は自由。ただし、濡れた状態のも のを1個以上表現すること。 ③モンステラは1本以上、アクリル板は1枚以上表現すること。 基本的な色彩感覚および構成力、モチーフそれぞれの観察力と特性を活かした発想力をみる。豊かな色彩感覚に基づいた構成力、表現力等を総合的に評価する。今回のモチーフのひとつである地味ながらも表情の豊かな6種類の玉石は、水に濡れると彩度が高まり新たな表情を見せます。 6種類の中からどんな石を選び、また濡れた質感をどのように表現しているか。 さらに、色味とアウトラインがはっきりとした主張の強いモンステラと、人工物であるアクリル円盤を組み合わせる事で構成の意図や狙い、個性がはっきりしている作品を高く評価しました。 B3サイズケント紙 [5枚 ]、A3サイズスチレンボード(白?2mm厚)[2枚 ]、 B3サイズ台座用スチレンボード(グレー?5mm厚)[1枚 ]、A4サイズ草案用紙 [3枚 ]、カッター [1個 ]、カッティングマット[1枚 ]、ハサミ[1個 ]、直定規(50㎝)[1本 ]、三角定規 [1組 ]、コンパス[1個 ]、接着剤 [1個 ]、両面テープ [1個 ]、マスキングテープ(接着補助用)[1個 ] ①モチーフは材料として使用しない。 ②作品は台座用スチレンボードにはみ出さないように固定する。③配付された材料は全て使い切らなくてもよい。 ④配付されたマスキングテープは接着の補助として使用してよいが、試験終了前には全てはがす。 基本的な形体感覚および構成力と、与えられた材料とテーマから発想するイメージの展開力をみる。形体感覚に優れた発想力、表現力等を総合的に評価する。この問題は、モチーフをヒントにテーマとなる「成長」をどのように解釈し、制約の中でいかに柔軟に発想し表現できるかが評価のポイントになります。モチーフの円形アクリル板は、無機質で真っさらな白がまず目に入ります。また、実物を手にすることで、単に図形の円という情報だけでなく、明確な形体を強く意識させます。その印象をもとに、どうしたら的確に意図した形を引き出せるか、知識や経験、技術を応用する力が問われます。また、加工の正確さが印象を大きく左右する紙立体は、材料や道具を扱う基礎的な造形力が求められます。参考作品は、殻を勢いよく破って溢れ出す成長の様を、ボリュームのある正多面体を上部に置き、そこから拡がる繋がりのある円を下方に複雑に展開させることで表現しています。不安定な構造を確かな造形力で成立させ緊張感のある立体となっています。 【モチーフ】 モンステラ[2本 ]、アクリル板(円形)[1枚 ]、本淡路石、採光玉石、霞玉石、【配付物】 【条件】 【モチーフ】 アクリル板(円形)[1枚 ]【配付物】 【条件】 出題 意図出題 意図

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